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大きくそびえ立ち、美しくライトアップされた、バイオニア帝国を代表するヒーテリング城。
そこには、世界各国から続々と貴族たちが集まっていた。
しかしある国の貴族たちが現れると他の貴族たちはシーンと黙り、その貴族たちの美しさに男女問わず酔いしれていた。
アーシリア天空国、貴族一行である。
一番前を歩くのは、アーシリア天空国、第一貴族のカカリア・パーソレア。
その二、三歩右後ろを歩くのは、同国、第二貴族のサンシャ・デントアール。
左後ろを歩くのは、同国、第三貴族のウーシテル・ファイナル。
最後を歩くのは、同国、第四貴族のセツナ・ワーリアント。
四人は、バイオニア帝国、皇帝・バイオニア五世の前に立つと、第一貴族のカカリアだけが、片膝をつき、胸に手を当てて挨拶した。
「本日は、お招きいただき、ありがとうございます。我が君から、くれぐれもとの言伝てをいただきました」
「ふむ、アーシリア天空国、美しい容姿の者しか生まれぬとは真のことか……いや、失礼した。今宵は楽しんでいってくれたまえ」
カカリアは、片膝をつきながら深く礼をすると、立ちあがり広間の端へと向かっていった。残りの三人は終止黙っており、カカリアの後ろについて行きカカリアと同様広間の端に座した。
その一つ一つの行動は美しく洗礼されており、貴族たちも、アーシリア天空国貴族一行の行動を終止無言で見ていた。
しかしある人物の登場によって、黙り固まっていた貴族たちはザワザワし始めた。
バイオニア帝国、第一皇子のロシアンユである。
アーシリア天空国の貴族たちにも負けない美しい容姿をしており、尚且つ、精悍な体つきをしている。
ロシアンテは軽く挨拶をしながら実父バイオニア五世の右側に立ち、ワインを給仕から受け取ると、それを掲げながら大きな声で言った。
「遅れての登場申し訳ございません。僭越ながら、ご挨拶を申し上げます。バイオニア帝国、皇帝・バイオニア五世が第一子のロシアンユでございます」
ロシアンユの挨拶を聞きながら、他の貴族たちにバレないようにバカにしている貴族たちがいた。アーシリア天空国の貴族一行である。
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