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sideモブ兵士
いきなり、現れた見目麗しい男二人は、ドンドンと仲間たちを殺していった。
サンシャ「〈ファイヤー・キッス〉」
少しタレ目の右目の下の黒子が特徴の金髪の男は、唇に右の人差し指を当て、チュと官能的な音をたてて言った。
すると、男の人差し指を中心に大きな炎の球体が出来上がった。
サンシャ「バーン♡」
男の言葉とともに、大きな炎の球体は、こちらに向かって、勢いよく飛んできた。まるで、銃弾のように……
僕はそれを、ギリギリで避けると、前を見た。
でも、僕はつくづく、運が悪いらしい。まぁ、それは、僕の周りにいた人もだけど……目の前には、先程とは、違う男がたっていた。
ウーシテル「〈ウォーター・ドラゴン〉」
死んだような目をした、唇の下に黒子があるのが、特徴的な藍色の髪の男は、左腕を前に出しながら言った。
男の後ろには、大きな水で出来た竜が現れた。男は、前に出していた腕を勢いよく横にやると、指で“行け”の指示を出した。
「ば、バイオニア陛下バンザーイ!」
仲間はそんな馬鹿なことを小さく呟いてから、死んでいった。こんな、地獄に送った張本人をよくそこまで、敬えるな!
死んでいった仲間に悪態をつく。
“グレイリア皇帝国の兵士に化けて、殺されろ。生き残ったら、運が良いな笑笑”
「退避!退避!死にたくない!退避だぁぁああ!」
戦場に誰かの大きな声が響いた。
しかし、その声に反応するものは、僕も含めた、数えられるだけの人数しかいなかった。
サンシャ「逃がさないよぉ~?そう簡単に?」
「なんだあれ?」
隣いた名前も知らない軍人が言った。
僕は、訳もわからずに、軍人の見ていた方向を見た。そこには、大きな戦艦が浮かんでいた。
そこには、確か……グレイリア皇帝国の皇帝とグレイリア皇帝国の国民がいたような。
しかも、あの戦艦に刻まれている紋章。天翔る巫女…アーシリア天空国の紋章じゃないか!
戦闘民族、アーシリア族の作った国……
容姿は、見目麗しく、国の全員が魔法使い、尚且つ、戦闘力にも長けている。
まさに、生きし神の民族だ。
ということは、この二人も?
「あっあぁ!殺される!」
隣いた軍人の怯えた声に、顔を下に向けると、そこには、先程の二人とは、また違う美しい男性が立っていた。
セツナ「サンちゃん、ウーぴょん。手加減したな?」
サンシャ「運がいいだけだよぉ~?
僕らは、本気で殲滅に取り掛かったよぉ。お姫様も助けて、そこの辺りにいた貴族に預けたし!」
セツナ「はぁ、あいよ。
この辺りのやつらは、俺が処理しておく、君らはヴァルキリアに転移しろ」
二人は、軽く返事をし、転移と呟いて、淡い光と共に消えていった。
その場に残っているのは、僕と残りの5人ほど、皆がその男の方を見て、怯えていた。
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