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セツナ「〈黒蝶の舞〉」
男が言いながら、ぱちんと指をならすと、男の周りに無数の黒い蝶のような浮遊物が、浮かんだ。とても、美しいけど、怖い……僕は、立っているのも大変な状態だ。
セツナ「行きな…」
蝶は、仲間たちに群がり、何をしているのかと、目を凝らすと、無数の蝶は、仲間を捕食していた。
それは、僕も例外では無いようで、一匹の蝶が、左腕に噛みついてきた。
「っ!」
セツナ「ん?
おい、そこの軍人!何者だ?」
男は、僕の方を勢いよく睨んできた。
「バ、バイ、グレイリア皇帝国、二等兵のクワイ・スュバルツ……」
僕の口は、正しく動いてくれたようだ。良かった。
セツナ「本当かっ!?
どこ出身だ?幼い頃の記憶は!?」
男は、興奮したように僕の肩をつかんで聞いてきた。
いつの間にか、周りにいた無数の蝶も消えており、仲間の骨だけが周りに落ちていた。
それを見た瞬間、いきなり、身体全体が逆流する感覚に教われ、嘔吐したと同時に、意識も失った。
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