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カカリア「あっ、セッちゃん!
ヤバイ状況だ。やはり、お前が指示を出した方が妥当だった。
ん?グレイリア皇帝国の軍人か?何故、連れてきた」
セツナ「話は後だ。カリさん、この子を医務室にお願い」
カリさんは、頭に?を浮かべていたが、お前の決めたとならばと、静かにうなずき、指令制御室から、クワイを抱えて出ていった。
セツナ「ただ今から、指揮を俺に戻す。皆、決起せよ。まずは、状況を教えてくれ!」
通信「グレイリア皇帝国は、最初から我々が…戦艦ヴァルキリアが、目的だったと推測されます。
我が、戦艦に対抗しうる戦車を事前に用意していたと思われます」
なに?グレイリア皇帝国は、とうとう、無敵戦艦を狙ってきたわけか……全ての事は、あちらさんの軍師さんのシナリオ通りってか?
セツナ「こちらとあちらの被害は?」
通信「装甲に、軽い凹みが出来ましたが、戦闘に支障はありません。
グレイリア皇帝国側の被害は…ゼロです」
なっ!ゼロだと?
セツナ「おいおいおい!弾を何発使ったんだよ!それで、ゼロ?クソッ!」
カリさんの指示がそこまで、的を外すことなんてない。いや、もしかすると、俺よりも的確だ。その、カリさんが、俺にバトンを渡す?
チッ、ふざけんのも大概にしないと、明日の新聞に、“無敵戦艦敗れたり”の文字が現れてしまう。
セツナ「よし、グレイリア皇帝国との距離をあけろ!グレイリアの攻撃は当たらないが、こちらの分析ができる距離だ。出来るな?操縦士」
操縦士「無理と言ってもやらせるくせに、聞かないで下さいよ。
完璧に遂行しますよ!
分析士!どのくらいの距離があれば、出来る?」
操縦士は、遠くの席に座っていた分析士を自らの横に呼びつけると、細かい指示を聞いていた。
セツナ「通信士、三人を呼びつけてくれ」
通信「はい。
艦内放送です。カカリア様、サンシャ様、ウーシテル様、至急、指令制御室まで、来てください」
俺は、放送が終わるのを待つと、皆に言った。
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