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サンシャ「ねぇねぇ?つかぬことをお聞きしまーす」
セツナ「おやおや、かしこまってどうしたのかな?」
サンシャ「今の状況はどのくらいヤバイですかぁ~?」
セツナ「すごくヤバイです」
只今、俺たちがいるのは、グレイリア皇帝国、皇帝の真ん前です。はい、これは、スゴく稀にある転移を失敗したですね。はい。でも、運が悪いようだ。いや、とても悪いようだ。
セツナ「まっ、ざっと周りにあるのは?」
サンシャ「10機ちょいだねぇ~」
セツナ「〈風神の舞〉」
俺が呟くと、一切風のなかったこの場にそよそよと風が吹き始めた。
小さき風は、やがて大きな風となり、敵を打ち払う。
サンシャ「いい風だねぇ~よし!〈炎神の吐息〉」
サンちゃんが、フゥーと息を吐くと、そこから炎が出てきて、たちまち大きくなった。そして、俺の出した風も暴風となっていて、それと混ざった炎は、先程の倍にまで膨れ上がっていた。
サンシャ「うわっ!セッちゃんこれ扱いづらい!
ねぇ、待って!セッちゃん…これって、ファイヤー・キッスになるの?大きすぎない?」
( ˙-˙ )
な、なるよ!きっと!うん。
セツナ「今度からは、この魔法の組み合わせは止めようか……」
サンシャ「うん…〈ファイヤー・キッス〉」
サンちゃんは、官能的にチュと音をたてた。しかし、指先には炎は現れていなかった。サンちゃんが、調整したのだろう。
サンシャ「バーン」
何が起こったのかは一瞬わからなかったが、よくみると、周りにあった戦車たちは壊れていた。しかし、グレイリア皇帝は、防御装置で守られおり、四肢ともにくっついている。
「主ら…何者だ?
アーシリア天空国の者共か?」
低音ボイスの腰くる声が、爆発後の戦場に響いた。
「答えぬか…。
近衛兵…我の守りなど要らぬ。後ろにいる、国民を守れ!我とて、王だ。自らの命くらい守れる」
ん?ん?ん!?
国民だと?戦艦目的の戦いに、国民を連れてきたのか?
いや、よく見たら、グレイリア皇帝国側の兵士たちは、疲れきっている。
まさかっ!
セツナ「サンシャ!攻撃をやめろ。
計られた!ヴァルキリアを本当に欲しがっているのは、バイオニア帝国だ!
サンシャ、今すぐにカカリアに連絡しろ!」
俺の本気の声に、本当にヤバイ状況だと、思ったのか頷いて、右耳に手を当てて、カリさんに通信した。
サンシャ「“カリさん!攻撃をすぐに止めてください。バイオニア帝国に、計られたようです”」
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