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セツナ「いなっ!どこ行ったんだ!?
まさか自殺?なわけあるか!
ん?ッ!?」
足音?こちらに向かってくる。操縦士か?こんな微妙な時間帯に?有り得ないな。敵襲?もっと、有り得ないな。
ウィーンと扉の開く音ともに、先程と同じ足音が聞こえてきた。
セツナ「誰だ?」
グレリア「我だ。
我が国の国民を助けていただいたこと、感謝の述べようがない。それでも、感謝をと思い、着たまでだが、勝手にうろついて悪かった」
俺に向き直り、綺麗に礼をした。
セツナ「グレリア殿…
すいません。ハッキリと言いますが、貴方の国民を引き取るのかを決めるのは、我が君です。それだけは、お忘れなきように……」
グレリア「わかっている。しかし、最後までは、粘らせてもらう」
グレリア殿は、愛想よくケラケラと笑った。作り笑いがまるわかりだ。
国民をここまで、助けようとする男が負けて、何故、大事にしない男が勝ってしまうのか?
戦の神は、時に残酷な勝負をさせる。
セツナ「私も微力ながら、協力させていただきます」
グレリア「我は、王ではないのだ。その様に、かしこまらないでくれ。敬語なしで良い」
セツナ「私が貴方に、敬語を使わない時が来るのは、貴方が私の下につくときです。
私は、貴方を一人の男として、尊敬しておりますゆえに……しかも、貴方の国民に怒られてしまいます。失礼ながら、貴方は自らの定義に、嵌まりすぎる時があると思います」
グレリア「考えたこともない。
我は、俗に言う、悪徳非道の王様らしいからな」
セツナ「思い込みです。
今すぐに、帰ってあげた方がよろしいかと。貴方の国民が心配しています。そろそろ、アーシリア天空国に着きますので……」
グレリア殿は、黙って部屋を出ていった。
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