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sideグレリア
我の父は、悪徳非道の王と呼ばれていた。自らに歯向かう者は、大臣から国民・スラム街の者まで、男女問わず処刑にしていた。
そんな父がある日我に言ったことがある。
「お主は、我のような者にはなるな。皆に慕われる王となるのだ」
あれほど、人を処刑している男の言葉かと疑いたくなるほどの弱々しい言葉だった。
そして、父が死に我が王となった。しかし、我はまだ、若すぎたのだ。
我は、一人の大臣にどうすればいいのかを相談した。
そう、それが、自分に歯向かう者の処刑だ。
しかし、年が経つにつれて、父の言っていたことの真の意味を思い出すようになった。
だから、大臣の一族を妻から何から皆、処刑したのだ。
そして、今までの経緯を大臣と国民に説明し、「死んで償う」とまで言った。
しかし、大臣と国民は、「許す」と言ってくれたのだ。
そんな優しき者たちを守れずして、何が王様だ。許してもらったんだ。
国民が助かるのならば、裸で踊ってやってもいい、笑顔で踊ってやる。王の奴隷に性奴隷と使われても、悔いはない。自害だってしてやれる。
あの者たちを守れるのならば……
「王様!何処にいって居られたのですか!心配しましたよ!」
「王様、何かされませんでしたか?アーシリア天空国の者たちから?」
グレリア「この戦艦の所有者で、アーシリア天空国の第四貴族の当主に挨拶に行っていた。
我は、必ず貴様らを守るからな!
我が国に、一生戻れないと思うが……頼む」
国民たちは、笑顔で出迎えてくれた。
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