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転移した場所は、広々とした草原だ。
あるのは、大きな大河と所々、耕してある緑の平原、そして近すぎる空に、遠くに見える山。
グレリア「これが、天空国の大地!」
セツナ「ここは、俺の個人所有の土地なのだが、使っていなくてな。ここを、君たちに使ってほしい。ついでに、右側に見えるあの家は、俺の家だ。気軽に来い」
グレリア「こんなに広い土地を!?」
セツナ「真面目に聞く、国民は何割死んだ?」
グレリア殿は、俺の直球な質問に緩めていた顔を、キツくした。
そして、小さく呟いた。
グレリア「八割は死んだ。我の妻も息子も殺された。真っ先にな。何故か我だけは、残された。奴隷にでもする予定だったのだろう。元王の奴隷は、裏では人気があるであろう?」
セツナ「1000人チョイって所か……
家族は、350世帯ほどだったな。新婚もいた。貴族はその中でも3世帯位だったかな?〈モード、騎士天使〉」
騎士天使は、戦闘だけではなく、創造魔法を使えるようになる。
指をならせば、一瞬で俺の考えた全てのものが出来上がる。
パチン!
大地は、淡い光に包まれ、次の瞬間俺たちは、噴水の前に立っていた。
グレリア殿は、きれいな顔をギリギリまで引きつらせ、マジか……と言っている。
セツナ「〈モード、解錠〉
君の国の家の造りを真似させてもらった。次は、スラム街を作らないように専念しろよ?」
何故、グレイリア皇帝国の家の造りを知っているのかは、秘密の言うことで……
グレリア「これを、我が国民にくれるのか?このようにしてもらって、我は見返りに何をすれば良い。
主の奴隷か?裸で踊ればよいのか?」
セツナ「この国に奴隷の制度はない。奴隷のプレイなら、存在するけどな。
この街は、グレイリア皇帝国のモノだ。そこには、君も入っている。
そうだな、強いて言うなれば、君は、この街の領主となれ。
この街は、明日から機能させる。アーシリア天空国全土にも公開する。心しておけ、あっ、学校も作ったから、先生の失業とかないから笑笑」
グレリア「っ……」
全くと言っていいほど、泣いていなかった男が、俺の目の前で静かに泣いた。嗚咽が漏れないように口元を手で、ぎゅっと押さえて。
セツナ「取り敢えず、俺の家に行くぞ……〈転移〉」
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