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セツナ「ここにいるか?騎士殿」
騎士「我は、主から離れられぬ。霊体になり、見えなくなっているがな」
俺は、さっきまで、グレリア殿が座っていたソファーに座ると、足を組み、声だけしか聞こえない相手に対して問うた。
セツナ「率直に聞くぞ、何故、カカリアに興味を持った?
天翔る巫女の霊力に匹敵するからか?
それと、君は何者だ?
俺の父の騎士は、東 陽一、騎士団の参謀だった人だ。その前は、兵長。その前は、分隊長だったかな?
では、君は何者だ?」
騎士「何時か聞かれるとは、思っていたが、今とはな。しかし、セツナ……知って何になるのだ?
多分、我が誰かと知れば、幻滅するぞ……」
幻滅か……まぁ、大悪党だったら、するかもな笑笑
騎士「だから、仮名として、ジンと呼んでくれ」
セツナ「じゃあ、君のことは、今度からジンと呼べばいいな?」
ジン「あぁ、そうしてくれ……
それと、カカリアと言ったか?あの者は、我が愛しき巫女に瓜二つなのだ。
美しく、強く、孤独を心に仕舞い蓋をする」
セツナ「ッ…………明日、カリさんと話が出来るように手はずを整えた。
覚悟しておいた方が良いのではないのか?
君は、その愛しき巫女様に似ている男の質問に答えないということが出来るのか?
あの人は、必ず聞くぞ。お前は何者だとな……」
ジン「っ、貴様!」
声を張り上げながら、ジンは腰に差していた剣に手をかけた。
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