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NO SIDE
本棚に綺麗置かれた沢山の本が目立つ……ここは、アーシリア天空国、ナンバーズの一人、第四貴族のセツナ・ワーリアントの書斎である。
美しい曲線を描いている赤いソファーの上には、何とも見目麗しい男性が座っていた。この部屋の主、セツナ・ワーリアントその人だ。
穏やかで、冗談好きのセツナが珍しく、眉間に皺を寄せて、眼に見えぬ誰かに説いていた。
セツナ「抜いて、切りつけてきても良いが、俺には当たらないぞ。ただ、通り抜けて行くだけだ。
しかし、君が実体を持つならば、話は別だ。どうする?冷静も見失い、堕落へと堕ち、妻をも敵に暗殺されてしまった。
天翔る巫女の専属騎士団団長……いや、ジークフリン・バミョル・アーシリア初代天空王殿」
ジン「ワーリアントの子孫が言ってくれるな。俺の地位と名前にまで、気づいているとは、思わなかったけどな……」
セツナの座っているソファーの反対側に座っていたのは、青みがかった綺麗な髪色に、王の証である大きめのネックレスをつけた。見た目からも威厳が伝わってくるジークフリン・バミョル・アーシリアその人だった。
ジン「しかし、よくも我を侮辱してくれたな?妻である天翔る巫女を暗殺されたのも、バイエル国に復讐を仕掛けたのも我だ。
しかし、たかが子孫に馬鹿にされるほど、落ちぶれてはおれん!」
セツナ「俺をその伝説の剣と言われる蒼剣で切りつけてきても良いんだぞ?
今は、実体だ。運良ければあたるかもな」
セツナはジークフリンに向かって、挑発的に言った。
しかし、次の瞬間には、セツナは、窓の外に飛ばされていた。
書斎では、伝説の最強の剣と謳われる蒼剣アティラを構えたジークフリンが、セツナを睨んでいた。
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