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俺が転移場所に選んだのは、広い庭を持っているグレリア殿の家にと考えていたところだ。
セツナ「ここは、明日から君らに使ってもらうとした土地だ。
建物は、君らの祖国をイメージに作った。そして、目の前の大きな建物は、ヴィルス城をモチーフにした屋敷だ。この屋敷は、グレリアに授ける」
ヴィルス城は、グレイリア皇帝国の皇帝が居城としていた城の名前だ。
国民にとっては、たぶん象徴的な城だと思う。
セツナ「それと、俺の立場だが、グレリアにこの土地の自治権を3分の2渡す。俺は、この土地の管理にあんまりのことがない限り、干渉しないこととする。
あとは、年貢についてだが、そうだな……よし、一年に一度俺のために国民総出でパティーを開くこと、この庭で!どうだ?楽しいだろ?ニコニコ」
俺は、両手を広げてニコニコと笑った。
グレイリア皇帝国の国民は、それだけ?とか、信じられないといった顔つきをしている。
いや、俺の納めるところは、どこもそんな感じなんだが……前は、茶会を開いてもらったし、あそこの地域では芝居を見せてくれたな。いやぁ……あれは、面白かった。
グレリア「セツナ殿!主はそれで、大丈夫なのか!?
金とか生活費は足りているのか?」
セツナ「〈モード、騎士天使〉」
俺は、頭のなかに金を思い浮かべる。
すると、淡い光とともに“本物”の金が現れた。
セツナ「欲しければ、自らで“想像”と“創造”をした方が、領民から貰うよりも手っ取り早いのでな」
そして、それをグレリア殿に渡した。
セツナ「受け取れ、他地域との交流で使える」
グレリア殿は、遠慮しながらも俺の言葉を聞くと、国民のためだと悟ったのか受け取った。
セツナ「少なかったら謝るが、350世帯分の家をたててある。
部屋数も何もかも、俺が考えた。
変えたい部分があったら、自らで返ること。なお、元々、手工業だった者は、俺に言え。それに見合った作業場を提供する。
あと、家族ごとに分かれてくれると嬉しい。もっと嬉しいのは、区域ごとにわかれてくれることだ。
それと、元々、農業を営んでいたものとこれから、農業をやろうという者は、左半分にそれ以外は右に動いてくれ」
すると、ものの数分で区域と家族ごとにわかれた。元々、一緒に行動していたのかもしれないな。
そして、俺は、一世帯ずつ丁寧に家の場所を教えた。
全ての作業が終わったのは、夜も深くなったときだった。
そして、俺は転移で自らの書斎に蒼海とグレリア殿、三人で戻った。
セツナ「ふぅー!つっかれたー!
近いうちに魔法慣れしていない人に、魔法について教えないとな……」
グレリア「主にここまでのことをしてもらって、感謝のしようがない。
ありがたい……」
グレリア殿は、深く礼をした。
セツナ「君の家の使用人も決まってないことだし、今日は俺の家に泊まれ……歓迎する。蒼海、この人を客間に案内してくれ。俺は、疲れた寝る。おやすみ」
蒼海「おやすみなさいませ」
グレリア「今日はありがとう、おやすみ」
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