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俺は、ソファーに座りながら、戦姫乙女ヴァルキリアを読んだ。
どれ程の時が経ったかわからないが、半分くらい読み終わって、理解したことは、これがカグヤの自伝に近い話だと言うこと。
5ページの最初の行、“私の名前は、神宮寺 カグヤと申します。東の果ての果ての大帝国の出身でございます。元より私は、巫女という職業に就いておりました。”
そして、158ページの真ん中の方、“私はとうとう、運命の人に、出会いました。勇ましく、優しい、西の方の戦闘民族、アーシリア族の頭領様。その方は、私を嫌いな神事から、弟も一緒に助け出してくださった。そして、アーシリア族と、天に上ろうと、誰も届かないところに行こうと、言ってくださった。”
自伝というよりは、日記に近いのかもしれない。
日付とかは、書かれていないが、日記のような気がする。
これは、カグヤ様の生きた軌跡だ。
俺は、『戦姫乙女ヴァルキリア』を置くと、無地、藍色の本を手に取った。
そして、開いた。
名簿か?
一番最初のページには、ジークフリンと龍一、陽一の順番で名前がかかれていた。
龍一?高ノ宮龍一…龍一…龍っ!
セツナ「うっ……ぐっ!……っ!はい、なにこれ?……がぁぁああ!!!
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……今のは、前世の記憶?」
俺が守らねばいけないのは、巫女様……大切な人は、リクレアという人。そして、俺の親友は、ジークフリン。
セツナ「そして、俺の前世は、高ノ宮龍一……巫女専属騎士団…天翔る騎士団、副団長。
全部、思い出した」
俺は、二冊の本を持って、書庫を出ると、書斎に向かって歩いた。
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