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『デク』side爆豪勝己
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昔っからすぐ泣く、おっちょこちょい。
すぐビビる。その癖にヒーローになるって事だけは諦めねえ。常にかんに触った。
無個性のナードが。
無個性の癖に、なんにも取り柄がねえくせに。
何もできねえ癖に。
デクノボウのデク。
そんな名前をつけたのはいつだったか。
俺は昔から何でも出来て、逆にできないことがほとんどなかった。
みんな俺を褒めた。称えた。
刃向かうやつなんかこれっぽっちもいなかった。
他の人よりも出来ることが多くて、褒められる。
なんでできねえの?
なんでそんなこともやれねえの?
あ、そっか。
オレがすごいんだ。
オレが、ほかの人よりも優れてるんだ。
そーか、そーなんだよな!
俺よりもすごいやつは…「かっちゃんっ、」
川の上を跨いでいた丸太棒を歩いていた時に足が滑って転倒した時、ほんとはびっくりした。心臓だってバクバクしてた。そりゃそうだ。落ちたんだ。でも上からかけられたのは心配とかそんなんじゃなくて、「大丈夫だろ!かっちゃんつえーもん!」
あ、大丈夫なんだ。
……大丈夫、だったんだよ。
「…かっちゃんっ、…大丈夫?頭とか打ってたら大変だよ?」
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デクノボウのデク。
でくはでくなりに俺の後ろだけついて来てたらいいんだよ。
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