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行った国の話-3
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ディジーに言わせれば、国から出たことの無いからどの話も新鮮らしい。それはよかった。
「すっかり長居したな」
「充分楽しかった。その……また、聞かせてほしい」
「西のオウサマとの謁見が終わったらな。しばらくはマハザに滞在してる。使いを寄越すなりしてくれ」
脱いでいたマントを羽織り、外まで兵に付き添われながら向かう。へぇ、この国の甲冑は……つい職業病だな。
「そんじゃ。今度は少人数で来い。村人に危害を加えようってんなら相手にしない。覚えとけ」
そう言って、村まで戻る。馬車を出すとか言っていたが面倒だし、途中でメシも食いたい。
「あ、トーマさん!今日はお帰り?」
「久し振り。いつもの」
「はいはーい」
立ち寄ったヒスイの店で、定番化した夕飯を頼む。
「今日はお仕事?」
「ちょっとお偉いさんのところにな、脚はどうだ」
「調子いいよ-。アカネ君も定期的に点検してくれるから」
「そいつはよかった」
アカネに教えた通りにやっているかは不安だが、今のところ大丈夫だろう。
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