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花冠
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「トーマさんトーマさん!みてみて!」
「おー。似合ってる似合ってる」
リサとその友達が見せてくれたのは花冠だった。何処で作ったか問うと川辺に花が群生しているらしい。
「花冠とか作ったこともないな」
「トーマさんにもあげるー!」
きゃっきゃと囲まれ、リサから花冠を貰う。うーん……似合ってるのか?
「トーマさん可愛い!」
「ホントホント!可愛いけどカッコいい!」
「トーマさんおうじさまみたい!」
「ありがとな」
きゃーと声を上げて駆けていくリサ達。そんな姿を見送っていると村長が声をかけてきた。
「よくお似合いですよ」
「花冠なんて初めてで……器用な子達ですね」
「今のうちにたくさん遊んでおいて欲しいのよ。花冠なんて、私も若いときはよく作ったわ」
「村長もまだ充分若いですよ」
あら、お上手と照れる村長に笑い返しておく。
「植物がモデルの装飾はやった事がないな……今度暇見つけてやってみるか」
「あら、新しいお仕事?」
「まだですよ。今の仕事が終わったら新しい仕事の予約があるんで」
そろそろ行きますね、と村長に手を振ってフードを被る。さーて今日も働きますか。
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