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わかった、わかったから。
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窓からカーテンの隙間を縫って忍び込む日の光に、意地になって寝床から出まいと潜り込んだが、勢い良く開いたドアから襲撃された。
「トーマぁぁぁぁ!もうお昼よーーー!!」
「ぐぇっ」
「んもう、トーマ、起せっていったのはトーマだからね?」
「わ、ちょ、降りろ……!」
子供2人とは言え、重い……!!
「と、トーマが苦しそうだよ?」
「リマ、ありがと……っげほ」
「トーマが起きないのがいけないのよ!?」
「わかった、わかったから。ほら、着替えるから外に出てくれ」
「「「はぁーい」」」
まぁ、年頃の娘達に見られて減るもんじゃないけども……流石に義肢は見たら驚くだろうな。動かすために呪印も彫ってるし。
「トーマぁ!まだぁ?」
「今行くから、開けるなよ」
中途半端に着たシャツに袖を通して目に包帯を巻きつける。こっちも子供に見せるもんじゃないからな。
「んで、何の話が聞きたい?」
「トーマが今まで行った村の話!」
「国の方がいいわ」
「わ、私は……どっちも」
「んじゃあ、上と下、どっちがいい」
「上!」
「下!」
先に答えたのはラーサ。ってことは上からか。
「んじゃあ、太陽に近い国の話からな」
途中から他の奴らも増えたが、さして気にはしなかった。
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