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準備
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先生とたわいも無い話をするのが好き。
あぁ、僕生きてるんだな。
人間なんだなって思えるから。
でもこの食事が終われば
僕は無機質な道具になるんだ。
「アセナ、食事が進まない?」
先生が僕に声をかけてきて、
僕は慌てて咥えてたストローからジュースを飲んだ。
(あ……飲み干しちゃった)
このジュースを飲み干したら食事の時間が終わるのに……
僕は俯いてしまった。
先生がテーブルの上にある食器を片付けてくれて、
僕の準備がいよいよ始まる。
始まる。と言っても、着ていた着衣を脱いで、
全裸になってベッドに寝るだけ。
あとは先生がベッドをストレッチャーみたいに動かして実験室へと移動させられる。
「じゃぁ行こうか」
「せ、先生!」
僕は先生の腕を咄嗟に掴んだ。
「ん?どうした?」
「あ、あのね、き、今日は痛い事……しない?」
「んー、それはちょっと……。でもアセナの傍にいるから。ね?」
「……うん」
ベッドを移動させる音だけが
廊下に響き渡った。
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