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建前ゲットだぞ!
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「それじゃあお休みの萱田君に誰かプリントを…」
「俺がいきます!」
笠木の言葉に間髪いれず手を挙げたのはシュウだ。
あまりの速さにびっくりしながらも笠木はシュウにハルトの分のプリントを手渡した。
「よし!これでお見舞いの口上ができたぞ!」
シュウの本音はお見舞いという名の顔がみたい欲求を晴らすための建前がほしかっただけなのだが、それが笠木に伝わったとは言い難い。
「俺も行くぞ!」
リョウは快く頷いてくれたがどうやらサガラ達はデートらしく申し訳なさそうに先に帰って行った。
どうやら友の不調よりデートの方が大切らしい。
だがそれを誰も攻めないのは彼らというバカップルの生態を理解しているからだろう。
「それでシュウ。最近いい感じらしいじゃないか」
「へっ?なにが?」
ハルトの心配しかしてなかったシュウはリョウの問いかけを聞き洩らしてしまう。
リョウは嫌そうな顔一つせずもう一度同じ問いを繰り返してくれた。
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