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あり得ない杞憂を笑い飛ばしたい
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「そう?いい感じなのかな」
「ああ積極的にアピールできてる。ハルトも満更じゃなさそうだしな」
「そそそそそんなっ!ははははハルトもなんやかんやいいつつ!うっとおしいんだと思うよ!」
「うおおっ!」
照れ隠しに否定的なことを叫んでリョウの背中に平手を打ち付けた。
細身で小柄な見た目に似合わず力強い張り手にリョウは大ダメージを負う。
その場で倒れなかっただけリョウの踏ん張りもすごかった。
「あっごめん!大丈夫?」
「いっいや…大丈夫だ…というか告白はしないのか?」
涙目で核心を突くリョウにシュウは息をのんだ。しばらくない脳みそで考え、ふるふると首を横に振る。
「ううん。俺ハルトと馬鹿やってるだけで幸せなんだ。恋って自覚してもその延長線上を見てなかったなぁ…」
「シュウがいいっていうならそれでいいんだが、もしハルトが遠くに行くって言ったらどうするんだ」
急にまじめな顔になったリョウにシュウは驚いて振り返る。至極真剣な顔つきに苦笑してシュウは大声で笑い飛ばした。
「行かないよ…!ハルトは俺とずっと一緒にいるって誓ったんだガキのころ!だから…」
それ以上は言葉にならず黙り込んだシュウ。
リョウは何故かつらそうな顔でそんなシュウを見つめた。
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