アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
未来のためだとしても
-
「シュウ、ここまで黙っていた俺を責めてもいい。いっそ言わないほうがおまえらにとってはいいのかもしれない。だが、俺はそうはしない。できない。本当のことを知らずにばらばらになるおまえらなんて見たくないんだ」
「…本当のことってなんだよ。ハルトは俺から離れて行くんだろ…俺なんてもういらないんだろ…俺だったら…どんなことがあってもそばから離れないのに…」
「それが相手のため、未来のためだとしてもおまえはそういうのか」
リョウの一言がシュウに混乱を生んだ。
相手のため?なんで?
俺は離れないでほしかったのに。
自分勝手じゃんか。
俺はこんなにもハルトに甘えていたのに。
ハルトは俺を裏切ったのかな…
ネガティブな要素が頭の中で踊り狂う。
耳を押さえてうずくまると容赦なくリョウに胸倉をつかまれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
89 / 106