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信じること
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矢次に放たれる言葉と真実が胸を抉る。
我慢していた涙は決壊し鼻水とともに流れ落ちた。
シュウを励ますための言葉じゃない。
全て本当のことだとリョウの真摯な瞳が語っている。
「なんで、なんでそんな大切なこと言ってくれなかったんだ馬鹿!」
「言わないでくれなんて言われたらそりゃ躊躇うにきまってるだろ。でも俺は黙っていられなかった。シュウがあまりにもあいつを信じてやれてないから」
リョウはシュウから腕を離し、体をどける。
シュウを教室の扉と向かい合わせ背中を押すように肩に手を置いた。
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