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手当て 2
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「兄さん?」
「けんと………くん……?」
「ど、どうしたんだよその手っ!?」
「なんでもないっ……なんでもないのっ」
「なんでもなくないだろっ!!また父さんにやられたのか?」
「違っ……僕が自分でやったの!きょ、興味本位で!」
なんで……なんで知ってるの……?
そんなに顔に出てた?
「興味本位で2本もするわけねーだろ!」
「っ……」
何も言い返せない。賢斗君が言っていることは正しいことだから。
それに何より、賢斗君は今、凄く怒ってる。
「ごめ……なさ……ごめんなさい……ごめんなさい」
無我夢中で謝り続けた。
相手はお父さんじゃないのに。
賢斗君はどう思ってるんだろう?
やっぱり、キモチワルイよね。
「はぁ……兄さん、俺は父さんじゃないよ。怒鳴って悪かった。指の手当てするから、手、出して」
「……あり……がと……」
賢斗君は手際よく手当てをしてくれた。
消毒の時はあまりの痛さに泣いちゃったけど。
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