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……あれ?でもなんで賢斗君は学校に行ってないんだ?
もしかして、僕が眠ってる間にお父さんに何かされて……
それで今日は学校休まされた?
ど、どうしよう……僕が気を失ったりしたから……
……あ、そうだ。
叔父さんのところに……
みんなを叔父さんのところに預ければいいんだ。
叔父さんならお父さんの様なことはしないから安心だ。
今、電話しても大丈夫かな?
うぅ……でも、今ぐらいしかできないか。
「っいたっ……っ……」
受話器を持つのも、ボタンを押すのもすごく辛かった。
けど、これで弟や妹が助かるのだと思えば苦ではなかった。
「も、もしもし」
『もしもし……』
「ゆ、優紀です」
『お、久しぶり』
良かった。叔父さんはお父さんのことがあまり好きではないらしく、いつも電話に出る時の最初の一声は、怖い。
けど、名前を名乗ればいつも通りの優しい声に戻る。
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