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いつもと違う朝
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「んっ……い……た……え?あ……うそ……」
時計は午前6時を指していた。
真輝君達を起こさなきゃっ
僕は急いで上えと上がった。 けれど、全員の部屋はもぬけの殻だった。
そういえば、真輝君達は叔父さんの所に行ったんだっけ……
急に寂しさが込み上げてきて、涙が止まらなかった。
もう、何もしたくない。
僕はお父さんが真輝君達に手を出さないようにって……守ってきたけど
でももう、それも必要ない。
僕、なんでお父さんにあんな事されなくちゃいけないんだろう……
いつまで……いつまで続くの……?
僕って何のために生まれてきたんだろう……?
お父さんの玩具になるため?
それだけのために生きていかなきゃいけないの?
もう……限界だよ……
「何してるっ」
「っ!?え……?あ……」
気づけば僕は包丁を持って、それを首に当てていた。
本当に、無意識だった……
「ご、ごめんなさいっ違うんですっ!あの……」
「お母さんの所に行きたいのか?」
「違うっ いやっ やだっ」
お父さんは僕から包丁を奪い取り、それを僕に向かって振り下ろしてきた。
ヒュンッ
心臓が一時停止した。
お父さんは、包丁を壁に突き刺していた。
「次、そんなことしていたら、殺すからな。」
「は……はい……」
それからお父さんは何やらブツブツいいながら、リビングを出て行った。
僕はあまりの怖さに腰が抜けて、しばらく立てなかった。
そして数分後、お父さんはリビングに来た。
「今日から何もしなくていい。俺の部屋に居ろ。」
「…………え?」
「俺の部屋に居ろと言った」
「はい」
僕はお父さんの部屋に戻った。
すぐにお父さんも来て、僕に首輪をつけて、部屋から出られないように鎖で繋がれた。
それに、服は全部捨てられてしまって、僕は全裸のまま過ごすことになってしまった。
「あ、言い忘れていた。今日から2日間、俺は出張でいない。かわりに、犬を用意した。可愛がってもらえよ?じゃ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい……ませ」
犬?可愛がってもらえ?
今の僕には、お父さんの言っていることがわからなかった。
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