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嫌な予感
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「んっ……ふぅっ……っ……あれ、僕……」
寝ながら泣いていたみたい。
僕は、期待……していたのかもしれない。お母さんは優しいから、助けてくれるかもって。
もしかしたら、お母さんの所に行けるかもって。
バカみたいだ。
夢、なのに。
期待なんかして。
ただの、僕の幻想でしかないのに。
もう、誰も助けてくれないんだって、改めて自覚した。
僕は、ひとりぼっちだ。
誰も……いない……
僕のこと、助けて……くれない……
「うぅ……っ……ヒック……うっ……うぁぁああっ」
どれだけ声を上げても、誰もたすけてくれない。
………ううん、ぼくには、おとうさんがいる。
僕の中で、何かが割れる音がした。
ガチャッ
「ただいま、優紀」
「おかえりなさい、お父様」
「お腹がすいただろう?今、料理してくる」
「ありがとうございます。」
それから暫くして、お父さんが夕食を持って来てくれた。
お粥と、……白い薬?
嫌な予感がした。
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