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朝と痛み
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それから後の記憶は無い。
目が覚めると、僕はベッドの上にいた。
「あ"っ…………ぐ…………!!」
おなかが焼けるようにいたい。あつい。
痛すぎてコトバすらまともに紡げない。
僕が痛みで悶えていると、四ノ宮さんが入ってきた。
「おはよ、優紀」
たすけてっ
いたいのっ
あついのっ
「昨日はごめん。いくら優紀が俺の犬でも、アレはやり過ぎだった。」
「っ"!!」
四ノ宮さんは包帯で巻かれている傷口を優しくなでた。
それでも痛くて声にならない悲鳴をあげた。
「痛い?」
不意にそう聞かれ、僕は必死になって首を縦に振った。
すると、四ノ宮さんは僕の額にチュッとキスした。
「ごめんね。ねぇ、俺のこと好き?」
キライって言えないってわかってて聞かないで……。
わかってるくせに。
「っ!!ゔっ……」
返事をしようとすると、痛みが襲ってきた。
「好き?」
これ以上言わせたら、怒っちゃう……
僕は、今あるだけの力を振り絞って、「うん」と言った。
そしてまた、気を失った。
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