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泥棒!? 1
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「う……うぁっ……あああーーー!!」
「っえ?な、何!?明?どうしたの?」
何かを感じ取ったかのように、明は突然泣き出した。
「おむつ?…………違うね。ミルクでもないし、……どうしたの?」
ガチャンッ
「え?……は?え?な、……ど、どうしよう……ポルターガイスト?ど、泥棒?とか?」
勇気を振り絞って、僕は覗いて見た。
するとそこには、いかにも怪しそうな人がいた。
「っーーー!!しの、みや、さん……」
僕は四ノ宮さんが書いてくれた番号に電話をかけた。
『もしもし』
「しっしの、みや、さっ……たす、たすけっ……ヒッ……あ……あ……」
『優紀っ!?何があったっ、優紀っ』
電話の向こうから、四ノ宮さんの声が聞こえてくる。
けど、それどころじゃなかった。
とにかく、明を助けなきゃっ
でも、どうやって?
泥棒は僕の方に近づいてくる。
後ろに後ずさっていると、ヒタ……と冷たい感触がした。
ガラスに背中がくっついて、逃げ場がなくなってしまった。
「………」
僕は明を守るようにしてうずくまった。
「っ!?」
けど、そんな抵抗も効かなくて、僕は泥棒に肩を掴まれた。
恐怖のせいからか、声がでない。
殺される。
そう思った時、『バンッ』と、音が聞こえた。
すると泥棒は窓から飛び降りて逃げてしまった。
顔、ちゃんと見ておけばよかったな。
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