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安心
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「っ……ひっ、あ……あ……いっ……」
痛い……熱い……足が、
『もっと早く歩けないのかっ』
「ひぐっ……ごめ、なさ……」
昔、小さかった時に読んでいた本に、足を1歩踏み出す事にら針の山を歩いている様な痛みがーーー。
そんな感じのことが、書いてあったようなきがする。
まさに、そんな痛みが、僕の足に伝わった。
アキレス腱を切ったのは、左足。
でも、そこの痛みは、全く無くてただ動かないだけ。
すごく痛いのは、何も無いはずの右足だった。
「もっ、むりっやだっ!!歩けないよぉっ」
限界だった。
言っちゃいけないのは、分かってるけどでも息も絶え絶えに訴えた。
『チッ……まだ病室出れてねぇじゃねぇか。なら、アイツを選んだってことになるけどいいんだな?』
「ぃ……も、あるけなぃ……」
僕は泣いていた。
いい歳した男が泣いてるなんて……
でも、足は痛いし、ベッドに戻れないし……
どうしたらいいかわかんなくて、こわくて、ふあんで、ぼくはゆうじさんがくるまでないていた。
「優紀!?何でベッドから……」
「ゆうじさんっゆうじさんっ」
言葉にできない安堵感。
すごく、おちつく……
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