アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
きらわれた? 5
-
「優紀、久しぶり」
「お久しぶりです」
「足、痛そうだね。車椅子で送ってくよ。病室、どこ?」
「え……あ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「大丈夫じゃないよ。はい、座って」
「あ……ありがとうございます」
そうして僕は敦さんに車椅子で病室に連れていってもらった。
「ありがとうございました」
「いいえ、じゃあまたね」
後は、裕二さんを待つだけ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コンコン
「優紀、入るよ」
「はい」
思ったより、早かったな。
「で、どうしたの?」
「あの、どうしても誤解を解きたくて、あのっ」
「それって今じゃないと駄目?」
「え……あ、……そ、そうですよね。ごめんなさい。お仕事中ですもんね」
そう言い終わると同時に、裕二さんは行ってしまった。
………やっぱり………
なんとも言えない悲しい気持ちが僕を襲った。
きらわれちゃったかな……?
僕、もう……裕二さんに嫌われるぐらいなら……
コンコン
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
95 / 394