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彼の日常 8
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暫く無視していたのだが、ミナミからの
絵文字大爆発のメッセージも面白味を帯びてきて
袖野は少しずつまたメールを返すようになっていたし、
飯を食べに行ったりも普通にするようになった。
彼が持っているらしい恋愛的な感情を
抜きにすれば面白いし気のいい子である。
ミナミの上司で五虎七瀬の恋人である真壁ヨコからの情報によると
巻き込まれ体質でデンジャラスな生活を送っているがボンクラ故に気付いていない、らしい。
確かにあの電車の一件から見てもそのようだ。
最初はおいおい大丈夫かよという感じであったが
なんだか段々
放っておけないような気さえしてきている。
「どーやったら袖野さんみたいに
背高くなるんすかねえ」
ミナミは自分の額に水平に伸ばした片手を
つけながらも袖野を見上げてくる。
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