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齟齬と真意は戀愛なりや? 8
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なんと無邪気な笑顔であろうか。
ギャルとか巨乳とか、全く意に返さず
ただひたすら彼は自分を追いかけてきたというのか。
笑った状態のまま固まっている袖野をミナミは見上げてくる。
「...袖野さん?」
不思議そうに見つめられ、袖野はなんだかもう
彼のボンクラさは考えても無駄なような気になり
疲れとあれこれで彼の頭をぐしゃりと撫でた。
「...っ?わ、わ...っ?」
ぐしゃぐしゃぐしゃと髪の毛を乱しまくるとミナミはぼけっと口を開けてこちらを見てくる。
頭上にクエスチョンマークをいっぱい浮かべているような表情の彼に袖野はケラケラ笑った。
「鳥の巣みたいやな」
そう言ってなおも笑いながらも階段を下りるのを再開した。
目を見開いたまま静止していたミナミだったが、やがて慌てて追いかけてくるのだった。
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