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齟齬と真意は戀愛なりや?14
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恐々後ろを振り返ると、
階段でつまづいたのか地面に座り込んでいる女性があわあわと泣きそうな顔をしている。
どうやら転けた拍子に買い物袋をすっ飛ばしてしまったらしい。
「ミナミくん.....鳥の巣から卵が....」
袖野はカタカタと震える指で彼を指差したが、
ミナミはまた口を尖らせた。
「またそういうドキドキさせること言って
....袖野さんひどい」
「ひどいのは君だよ!」
即座に突っ込むと女性は泣きながらその場で土下座し始める。
「ひえええ!ごめんなさいごめんなさいいい!」
大声で謝る彼女に、ホーム内は騒然となったのだが
当の本人は濡れた髪に触れながら、雨...?、と
呟き袖野を絶望させたのであった....。
「....電車...乗れないネ.....」
やはり彼は、安定の、ミナミさんらしい。
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