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締めの愛
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シーンとした空気の中、先に口を開いたのは登坂さんの方だった。
美味しそうに、小鍋を食べている姿は蒼汰とまた違った感覚で慣れない
「伊藤さん、美味しいです!」
「あっ、本当ですか!?嬉しいです!あと、その伊藤さんって慣れないので…良かったら呼び捨てで呼んでください。あと、僕よりも先輩などでタメで……」
自分で何言ってるのか分からない。
目の前で驚いた顔をしている登坂さん
ただ、呼ばれたくて、何か特別感が欲しかったのかもしれない。
僕より、年上で大人っぽくて…でも、周りに謙虚で優しくて笑顔が素敵な彼に
「……蓮、美味しいよ」
ずっと、こうして呼ばれたかった。
「良かったです、お味があったみたいで」
こんなの初めてだ、ドキドキしてずっとこの時間が続けばいなんて思っちゃう。
コラボ企画が終わるまでは僕の心が持つのか不安。
あっという間に、小鍋の具材がなくなる。
締めは、雑炊にする。
ご飯を入れて炊いていると、後ろから
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