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過去2
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「深瀬ー!」
「はい?旦那様」
外に出ると、大きな黒の車とスーツを身にまとった黒髪の男性が立っていた。
登坂さんのお父様が、その男性を呼んでいる。
深瀬さんって方かぁ?
深瀬さんと言う人は、大人な男性って感じでとってもカッコイイイケメンさん!
これが私の初恋で現在お付き合いしている彼氏さんです!
「俺は、このまま仕事に行く。涼太達を頼んでもいいかな?」
「かしこまりました」
旦那様と深瀬さんは、何だか話し合いをしている
じっと私が、おふたりを見ていると
園長先生が……
「龍ヶ崎君、君は絶対幸せになるんだよ?」
「あっ、はい!今までありがとうございました。」
と最後の挨拶をする。
ここでの思い出は、沢山ある。
友達のいなかった僕に、園長先生は色々相談に乗ってくれたりしてくれた。
一緒に散歩もした
お出かけもした
園長先生が、僕のお父さんのような存在だった。
「私は、幸せになってまた会いに来ます。」
「その時を、待ってるよ龍ヶ崎君」
きっと、未来の私は幸せ者になっていると思う。
この時は、そんな事を考えていた。
現在は、その夢と言うものがかなっている。
「さぁ、そろそろ行こうか?龍ヶ崎君と涼太」
「登坂さん、龍ヶ崎君をどうぞよろしくお願いします。」
「えぇ、」
この後、登坂さんから手を引かれて車に乗り込んだ。
後ろを振り返れば、ガラスごしに園長先生がいる
私は、大きく手を振りかざし最後のお別れをした。
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