アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
貴方の体温
-
確かこの辺で待ち合わせだったんだけどなぁ…
あれから、無事待ち合わせ場所に着いたのですが…
深瀬さんの姿が見当たらない。
「明日は、薔薇園のイルミネーション見に行こうよ」
昨日、深瀬さんが私に言い放った言葉を思い出す///
最初は、お互い敬語でしたがいまではタメ語で話しているのですが…
私だけどーも慣れなくて(汗)
それは、それでいいんでしょうけどね
にしても、深瀬さんどこにいるのでしょうか……
あたりを見回していると
フッと前から深瀬さんらしき方が見えてきた。
長いロングコートを身にまとった深瀬さん
とっても、周りの赤い薔薇とマッチしていてロマンティックに見える。
「すまない、少し遅れてしまった」
「いえ、大丈夫です//わ、わたくしも今付いたところです!」
「そうか、ほらこれ」
手に持っていた赤い薔薇の花束を、私に差し出す。
ふと風に吹かれ、薔薇のいい香りが漂う。
「えっ、あっ、/////ありがとうございます」
心温まる
1ヶ月に1度こうして毎月花束を贈ってくれる。
今回は、真っ赤な薔薇
深い愛情が、花から漏れ出てるようにも見える
ぎゅっと、大切に花束を持って
片一方の手は、深瀬さんの手をそっと握る。
「日がもうすぐ暮れるな…」
「そうですね」
「ちょっと、薔薇園の中歩くか」
「はい!」
少し歩くと
春の少し寒い花信風の吹く、まだ少し肌寒い…
スーツの上着を会社に忘れてしまった…
少し、我ま…………っ!?
「寒いんだろ?着てろよ」
ニコッと微笑み深瀬さんが着ていた、コートを肩に掛けてくれる。
さっきまで、深瀬さんが着てたんだよね…///??
コートから体温が伝わる。
温かい……///
「ありがとうございます//」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 110