アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
蓮side
-
▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼
あれから家に帰って、今蒼汰と一緒にハンバーグを作ってます
青を水玉模様のエプロンをこの前買ってプレゼントしたら、とっても気に入ってくれたみたいで料理を作る時はいつもこのエプロンを身につけている
僕はというと、シックなジーンズ素材のエプロンを身にまとっている
蒼汰は、隣でひき肉をコネコネしていて
さっき、ひき肉を入れたのですが…
「蒼汰?お手て冷たくない?」
「ちゅーっめたい!」
ひき肉がまだ冷たかったようです
「ふふ、そろそろ交代しようか?」
僕がしているのは、サラダのドレッシングを作っていて
味付けはしたので、後は混ぜるだけなんだけど蒼汰と変わってあげないと
「いやぁ、僕これでいい」
「お手て冷たいんでしょ?大丈夫なの?」
「ぅん!」
「そっか、じゃぁ頑張ってコネコネしてね?」
「するぅー!」
マスクが大き過ぎて話しにくそうだが、ニコニコ笑って楽しそうだなぁ〜
わがままや、嫌い事が少ない蒼汰普通の家庭よりあまりいい思いをさせて無いんじゃないかってたまに思ってしまう。
「ママー?」
「どーしたの?」
「ぼくね?パパにあいたい」
さっきまでのニコニコが消え去っていて、シュンとした表情はまるで少し悲しいものだ…
コネコネしていた手も止まって、小さな声で喋る蒼汰。
「…………」
何も言えない。
言って上げられない。
登坂さんには、これ以上迷惑をかけるわけには行かないし。
僕自身、登坂さんは少し苦手だ。
「ぼくね?おともだちに…」
「ん?おともだちに?……」
「なんで、パパにママって……」
きっとこの先は、「言ってるの?」だろう。
言葉が詰まるのには、仕方ないよね。
きっとこの先の言葉きっと辛いよね。
不安そうな蒼汰に、そっと
「……言われたの?」
って聞く。
「…………ぅん。」
この時が、来るのは分かっていた。
でも、こんなにも早いものだと思ってもみなかった。
手が止まっている小さな手、その手で僕にしがみついできたんだね。
でも、もういいのかな?
本当の事をこの子に告げても。
それでも、君は付いてきてくれるのかな?
「……蒼汰お手て洗おっか」
「…………ぅん。」
無口のまま、手を洗い蒼汰の体制を変えて膝の上に乗せる。
不思議そうに、座る蒼汰
今からちゃんと話すからね?
辛いと思う。この話は。
聞いてくれるかな?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 110