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2人のひととき
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「蒼汰〜!そろそろお風呂にはいろー?」
「ぅん!」
食器洗いも終わって、リビングで遊んでる
蒼汰に声をかけて湯船の調子を見に行く。
都内の1LDKに住んでいるため、大きな家ではない。
一人暮らしの人から見ると、少しは広く感じるだろう。
風呂場の電気をつけて、お湯加減を確かめる。
あれ?今日も、ヒヨコのオモチャ入れるのかな?
「蒼汰〜、ヒヨコさん今日はどうするの?」
叫んで聞いていると、走ってくる足音がしてきた。
「いれる〜」
「はーぃ」
もう、入れそうだなぁ
リビングのテレビを消しに行って、蒼汰に洋服を脱ぐように伝える。
蒼汰は、もう知ってるけど僕の体には沢山の傷がある。
まぁ、小さい時母親から殴られた時に出来たものや
小学生の時から中学生の間、僕は施設に入れられていた。
その時に、同じ部屋のお兄ちゃんにいつもイジメられていた時に出来たもの。
最後は、心臓が悪く手術した時にできた胸元の傷
今となっては、痛々しい思い出だけど。
この思い出のせいで
僕は、まだ………………その…………ど…ぅていだ。。
恥ずかしい話だけど……ね
きっと、彼女とか出来ちゃったら引いちゃうかも…
って思っちゃうと怖くて。
逃げてばっかりなんだ…
腕には、傷がないがほかはちらほら傷がある。
一番ひどい所は、胸元、お腹、太もも、背中
だ。
いつも、風呂上りに手の届かない背中の傷に塗り薬を蒼汰に塗ってもらう。
魔法もかけてくれるんだ「いたいのいたいの飛んでいけ」ってさ
魔法の言葉も効いてて、今は少しづつ傷が消えていってる。
僕も、服に手をかけて脱いでいくと
「ママ〜、まだぁー?」
すっぽんぽんで、片手にはヒヨコさんを持って僕を見上げる。
何処か、不思議そうに僕の傷を見るとよしよしと小さな手で摩ってくれる。
「もうちょっと、寒いからお風呂場に入ってて?」
「いやぁ〜!」
ぷぅーっとほっぺを膨らまして、右足に抱きついてくる
蒼汰?僕ズボン脱げないんだけど…
すっぽんぽん、なんだから風引くって言ってるのに
もぉ〜
「蒼汰、ママズボン脱げないからちょっとどいて?」
「えぇ〜」
「ねっ?」
「むーー。」
少しづつ拗ねたように、そっと右足から離れて体を震わせる。
ほら、言ったじゃん。
寒いはずだよ
まだ、春なんだし気温も夜になると下がるから
ズボンと下着を早く脱いで、蒼汰ヲ抱き上げる。
「さむいって、ママ言ったよ?もぉ、よしよし」
「ママ、ぽかぽか〜」
「もぉ、のんきくんですね笑」
風呂場で、髪と体をバタバタ洗って湯船に浸かる。
蒼汰は、ヒヨコさんをピヨピヨ言わせて先に湯船に入れる。
ふぁ〜!
暖まるぅ〜!!
「あったかぁーい!!!」
「あったまるね〜」
すると、こっちを向いてほっぺを擦り付けてくる。
体もあったまって、疲れが取れたのか。
そのまま寝息を立てている
そっと抱きかかえて、バスタオルで包み込む
自分の分のバスタオルで体の水滴を取り。
また、蒼汰を抱きかかえてリビングに向かう
早くしないと、風引くからと
下着とパジャマを着させて、ドライヤーをかける。
眠いんだろう。
頭が、コクッコクッってなってる。
サラサラな髪の毛にブラシをとうして整えてから
ベットに運ぶ。
「おやすみ、蒼汰」
「…………んー。」
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