アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
保育園に行くまで
-
ご飯を食べ終わってから、蒼汰は歯を磨きに行った。
その間、僕は食器を洗ったり蒼汰の服を出したりしていた
今日は、この前買ってあげた洋服にしよーかな
そろそろ、僕も着替えないと…
白の薄ニットに、スリムジーンズに着替える。
すると……
「マーマー!!」
手洗い場から愛らしい声が聞こえてくる。
バタバタ服に着替えて、声の聞こえる方へ行くと口の周りに歯磨き粉の泡がたくさんついている蒼汰がいた。
「グチュグチュぺっしたの?」
「うん!」
「よく出来ました!後は、お口周りの泡を取ろうね」
ヨシヨシと頭を撫でながら、褒める
1人で、グチュグチュぺっを出来たのは初めてだ。
洗面所に顔を近づかさせ、手でお水を貯めてゆすいであげる。
綺麗になったのを確かめ、一応口の中も確かめてみる。
「おぉ、綺麗になってる!」
「じょーずぅ?」
「うん!上手!!」
ニヒヒっと骨格を上げ笑う幼い弟。
褒められるのが大好きみたいで、褒めると頑張る、褒めて伸びるタイプのようだ。
「蒼汰?洋服出してあるから着替えてきて?」
「わかったぁー!」
トコトコ走りながら、リビングの2人がけのソファに置いてある洋服に着替える。
その間、保育園バックに連絡帳とタオルと水筒と着替えの下着を入れておく。
蒼汰がひまわり組さんになったら、保育園バックの準備は自分でさせようと思う
さぁ、そろそろ着替え終わったかな?
「蒼汰ー、おわったぁー?」
「うん」
相変わらずの、可愛さ
ふわふわの薄ニットの服にスリムジーンズ今日は、お揃いの服に身を包むことにした。
手には、保育園バックに自分のバック後、蒼汰の羽織もの寒がりの蒼汰には、保育園の暖房と少し相性が合わないみたい。
再確認して、玄関を出る。
「うわぁ、今日も少し寒いね〜」
「さむーぃ」
ちょっと、今日のコーデは失敗しちゃったな。
蒼汰には、肩から羽織りものを掛けてやる。
ちょっとは、あったまるかも。
いつもと変わらない、風景に寒さを感じ
頭上の桜を見上げる。
今年は、少し開花が遅れたが満開になりつつある。
手を繋いで歩いていた。
隣の足が止まる。
積まずきそうになり、隣を見ると桜を見上げていた。
「きれー……」
「綺麗だね〜」
蒼汰が来て、二回目の桜
最初の頃はバタバタして、大変だったけど今となっては落ち着いてるし、こうして蒼汰とも桜を見ることが出来る。
真上から落ちてくる花びら、淡いピンクには春のお知らせが告げられているような気がする。
「蒼汰?そろそろ行こ?」
「うん!」
再び歩き出す。
まだ、少し寒い風が頬を伝う
桜の花びら散る中保育園の屋根が見えてきた
赤い屋根は、周りの緑に映えていてまるでアルプスの風景のようだ
だんだん、近づいて行くすると
後ろから…………
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 110