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恋
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「今回の企画では……」
和菓子にG.net48の名を入れて
和をイメージした食器にブランド名を入れたラッピングなんてどうですか?
というのが出た。
僕達サイドは、味も、見た目、形、色はこちらが決めていいということになった。
その後も討論を続け、重ねに重ねた話をしてこの意見が決定された
登坂さんがお互いの持っているイメージを膨らませるためにと社内に展示された服や家具用品を見て周り
服で言ったら、あの柄を入れてもいいかもとかヘアーゴムで筒を占めるのはどうですか?など
買ってから、楽しめるものを二人で考える
ヘアーゴムだったら、使えるしブランドのヘアーゴム付きだったら買ってもらえる率が上がる。
イメージを絵にしたり、形を決めてみたりしていると
辺りが暗くなっていた。
「あっ、もうこんな時間だ。」
「日が暮れるのが早いですね。今日はこの辺にしときますか」
「そうですね」
資料やデザイン紙をバックにしまって、挨拶をし部屋を出る。
あぁ、終わったぁ
今日は、色んなことがありすぎて疲れたな…
エレベーターに乗り込みを一階に降りる
出口に向かう途中、後ろから呼び止められる
「伊藤さん!」
振り返ると、登坂さんが立っていた。
走ってきたのか、額に汗を浮かべていた
「どうかされましたか?」
「今から空いてますか?」
今から…………
今日は、宮野さんとご飯食べる
「今日は、これから予定が入ってるんです」
「そうですか…」
じゃぁ、今度良かったらご飯食べに行きませんか?蒼汰くんも一緒にいいお店見つけたんです。
今度……
「はい、是非」
好きって気づいて、登坂さんに対して人見知りは無くなった。
だけど、実らない恋だと知ってるからこそ
優しくしないでほしい
苦しくなるもん
別れを告げ、出口を出る。
バックから、携帯を取り出し画面をスライドするといつの間にか、宮野さんから電話かかってたみたい。
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