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二人の夜
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それは、終わりがない。
「はぁっ…………あ………あっ……………ぁんっ」
イカれてる。
廊下に絶え間ない喘ぎ声を響かせ、悠斗は身体を揺らしながら、頭の中で呟いた。
玄関のドアへ手を突き、後ろから隼斗の身体を受け止め続ける、現状。
足元には、もう何度イカされたかわからない痕跡が、鼻にプンとつき、太ももにも隼斗の体液が下半身から流れ出る。
血の繋がった筈の兄弟の、セックス。
二人だけのこの家で、幾度となく繰り返されてきた行為は、最早悠斗の身体にも嫌でも染み付いた。
嫌いで仕方がないのに、口からはアンアンと女みたいな声が、自然と出てしまう。
女。
隼斗の前では、本当に、自分は女のよう。
情けなくて、一人で家にいると、気付けば涙が流れてる。
「んっ………………はっ……………悠斗……………悠斗っ」
隼斗は悠斗の名前を呼び、その身体を後ろから抱きしめると、ググッと腰を突き上げた。
「隼……………っ…………あぁっ!やっ……やぁっ!」
身体の中に突き当たる、隼斗のイキリ起った熱い下半身。
同時に、激しく飛び出す悠斗の体液が、玄関のドアにベッタリと垂れていく。
「ダメ………はぁ………もう、立て……………なぃ………っ」
膝がガクガクと震え、悠斗は崩れ落ちそうになる身体で、声を振り絞る。
「じゃ…………………ベッド行く?」
ベッド…………………まだ、終わってはくれないんだ。
息を切らし、悠斗は隼斗の腕に包まれる。
「あーあ…………………明日の朝、二人で掃除しなきゃ駄目だね………………悠斗の、いっぱい出ちゃったな♪ベッドでは、俺が綺麗に舐めてあげるから」
そう言うと、隼斗は汗ばむ悠斗の首筋をゆっくりと舐め上げ、先にある耳をやんわりと口に含んだ。
「ぁあ………………隼斗…………っ」
何度もイカされた身体は、自分でも嫌悪感を覚えるほど、敏感になっていた。
こんな夜ばかり。
悠斗の身体は、隼斗の異常な愛に支配されていた。
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