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ウブな奴
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セックスって、何?
もう、あいつといると、何もわからなくなる。
「……………………え?」
隼斗が出て行った玄関で、悠斗はドアを開けたまま、固まった。
「ご、ごめん…………………どうしても会いたくて、部活から直行した……………………」
息を切らし、少し汗ばんだ赤い顔。
でも、爽やかさは、変わらない。
「……………………涼っ」
ハーフパンツに半袖Tシャツ、肩からはスポーツバッグ。
爽やかサッカー少年、涼の突然の訪問に、悠斗は面食らう。
今朝、隼斗と話してたばかり。
「め………………迷惑だった?」
驚く悠斗を見つめ、涼は申し訳なさそうに訊ねる。
走って来たんだ…………………。
その姿に、自然と口元が緩む。
「んな訳ないだろ…………………入れよ」
玄関のドアを大きく開け、悠斗は涼を受け入れる。
「やったっ!!ありがとうっ!」
小さくガッツポーズをして、涼は悠斗の前を横切って中へと足を踏み入れた。
ふわ………………………
「………………っ………………」
ほのかに鼻に届いた、涼の汗の匂い。
あれ………………………
悠斗は口の中の唾液を、思わず飲み込んだ。
今、一瞬身体が疼いた。
「……………………悠斗?」
汗のせいで、Tシャツから伝わる涼の体つきが、やたらと目につく。
なに、涼って……………こんな無防備な格好で、サッカーしてんのか?
ちょっと、胸がざわついた。
「…………………俺………………」
悠斗の頭の中に、何故か隼斗がよぎる。
驚いた。
もしかして、自分は気付かないうちに、涼を性の対象として見ている?
そう思うと、益々身体は疼き出す。
隼斗とのイカれた淫乱な日々。
それは、残酷にも、明らかに悠斗自身の身体を変えていた。
目の前の涼の姿に、『男』を見る。
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