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淫らな男子
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結局、男はエロい。
「ダ………………ダメって………………」
戸惑う涼の声が、悠斗の部屋を埋める。
自分を誘うような、悠斗の仕草。
悠斗は、男とそう言う事出来るの?
涼の脳裏に、疑問が浮かぶ。
真面目な話。
自分は、男を初めて好きになった。
男とキスなんて、悠斗が勿論初めてだし、その上、セックス……………………て?
「…………………やっぱり、男は嫌?」
涼の胸板に額をつけ、悠斗は甘えたように呟く。
「嫌……………………」
な訳……………………。
でなきゃ、好きになんてならない。
涼は、自分へ触れる悠斗の華奢な身体へ、ゆっくりと手を回した。
「…………………涼……………」
見上げる悠斗の表情も、たまらなく、好き。
「いいの?……………………俺、男初めてだから……………下手だったら、ゴメン………………」
自分を見つめる、涼の真剣さが悠斗の胸を締め付ける。
涼………………女とは、あるんだ。
ずっと側にいたと思っていた幼馴染みの、知らない一面。
何だか少し、チクリと心が痛い。
これって、何?
隼斗に支配されてきた悠斗の、初恋。
嫉妬なんて、したことがない悠斗には、自分の胸を刺すものが嫉妬と言う事すら知らない。
「悠斗、俺はお前を大事にしたい。本気で、好きだから……………………」
「………………涼…………………」
「でも、凄く嬉しい。お前が、俺を求めてくれるの…………………」
優しい涼の笑顔。
それでも、今まで悠斗ばかりが涼を引っ張っていた関係に、小さな変化が現れる。
「……………………悠斗、好きだ」
悠斗の身体を抱き寄せ、涼は自ら唇を重ねていく。
「………………っん………………りょ…………」
いつもと違う、強引な涼のキス。
そして、悠斗のTシャツの中へ手を忍ばせ、身体を撫でる。
「はっ………………あ………涼……………っ」
「好きだよ……………悠斗…………………もう、離さない」
見くびってた。
涼って、こんなに『男』だったんだ。
絡まる舌に、熱い吐息を重ね、悠斗は初めての涼を知る。
好きだと言わなければ、気付かなかった。
頭をやたらとチラつく隼斗の顔が、涼とまみえる。
いつの間にか、身体は男に染まってた。
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