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チェック
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その目に、映るもの。
カタ………………………
暗いキッチンから聞こえる、小さな音。
隼斗の好きなク○エのチャームがキラリと光り、食卓の上で車のキーと共に、骨を休める。
隼斗の帰りを知らせる、合図。
午前2時。
バーの仕事を終わらせた隼斗は、まず一番にシンクに目をやる。
悠斗が、ちゃんと自分の作ったご飯を食べたか、チェックする為。
「……………………誰か、来たのか…………………」
隼斗は、洗われた食器の中に、グラスを二つ見付ける。
悠斗が何かを飲むなら、大概ペットボトルごと。
まず、グラスに移さない。
……………………涼、だな。
直ぐにそれはわかったが、隼斗はチッと軽く舌打ちをして悠斗の部屋へ向かう。
ガチャ…………………
当たり前だが、こんな時刻。
悠斗は、ぐっすりベッドで寝ている。
と言うより、朝から隼斗に抱かれ、その後涼と関係をもった。
疲れない筈がなく、今夜は早々に眠りに入っていた。
「…………………悠斗……………」
隼斗は熟睡している悠斗に近寄り、布団をずらした。
ここから、隼斗のより深いチェックが入る。
まさか、この身体に触れてはないだろな?
首筋に手を伸ばし、ゆっくりと滑らせる。
少し乱れたTシャツを捲りながら、視線はお腹から胸へと目を移す。
綺麗な肌。
もし、これに自分以外の男が、舌を滑らせたかと思うと、狂いそうになる。
「……………………なんだ、これ」
悠斗の胸元へ手を当て、隼斗は止まる。
胸の脇辺りについている、親指の爪ほどの赤み。
そんなもの、今朝まで無かった。
ジリ……………………………
隼斗の中で、僅かな歪みが音を立てる。
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