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心地好さ
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涼とのそれは、今までのものとは比べ物にならない、気持ち良さだった。
幸せだと、初めて感じた時間。
ガンッ…………………………!
真夜中のバスルームに響き渡る、大きな音。
「……………………っつ…………」
悠斗は服を着たまま、バスルームの中へ押し倒される。
異常な、隼斗の嫉妬。
押された衝撃で壁にぶつけた腕を擦り、悠斗は顔を上げた。
綺麗な隼斗の冷たい眼差しが、視界を覆う。
隼斗は何の躊躇いもなしに、シャワーを掴み、蛇口を捻る。
ザァァァァァ………………………
勢いよく飛び出たお湯は、瞬く間に二人の服を濡らしていく。
「隼斗…………………っ」
「涼に、どこ触られた?……………………触られたとこ全部、俺に見せろ」
悠斗の着ているTシャツを無理矢理捲り上げ、隼斗の手は強引に服を剥ぎ取る。
あくまで、真夜中。
悠斗への執着に狂う隼斗には、時間も何も関係ない。
「止め……………ろっ!こんな………の、嫌だ………っ!」
自分をバスルームの床に押し付け、馬乗りになって襲ってくる隼斗の腕を掴み、悠斗は必死に抵抗した。
バシャバシャ………………………!
周りはもう水浸し。
二人が動く度にお湯が水滴を散らして、激しく跳ねる。
隼斗は、自分に抵抗する悠斗の首筋へ手を回し、有無も言わさず唇を奪う。
「涼の感触、忘れさせてやるよ」
「……………っんあぁ………やだ…………隼っ………んんっ」
口の中を這う隼斗の舌が、悠斗の嘆きも打ち消す。
自分の脚に、隼斗の固くなった下半身が当たり、悠斗は逃げようと腰を捻った。
「俺…………は、お前の玩具じゃ……………ない………はぁ…………あっ…………………玩具じゃ…………」
隼斗から僅かに離れた唇から、悠斗の振り絞る声が、バスルームに反響する。
玩具。
隼斗の執着は、悠斗にとってはそれでしかない。
どうして、こんなに隼斗は自分を苛めるのか。
自分が憎いんじゃないか?
ずっと、そう思ってる。
「……………………だったら、何………………」
「隼……………斗………………っ」
それでも、隼斗は答えてくれない。
悠斗の下半身へ手を入れ、先を進めようとする。
「お前は、俺の玩具……………………それでいいだろ」
ザァァァァァ…………………………
止まる事のない水音が、兄弟の繋がりをも流していくかのよう。
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