アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
最低な朝
-
昨日……………いや、今日か。
最悪な、一晩だった。
「……………………っ…………ん…………」
真夜中のバスルームでの、情事。
情事?…………………あれは、明らかにレイプだ。
バスルームなんて硬い場所で、悠斗はまた隼斗の手に堕ちた。
それも、いつも以上に、激しく。
「……………………身体、痛ぇ…………………」
でも、いつの間にか服を着替えさせられ、ベッドで寝ていた。
もう途中から、感情も昂って記憶が吹っ飛んでいる。
ホントに、最悪でしかない。
「おはよ…………………悠斗」
しかも、隼斗と添い寝。
「………………………っさい………………話かけんな」
悠斗は枕に顔を埋め、ムカムカしながら少しだけ隣へ目を向ける。
どのみち、身体が痛くて動けないから。
「クス…………………じゃあ、見てる」
「見るな………………!!」
その余裕さが、益々腹が立つ。
それでも隼斗は、悠斗の身体へ腕を伸ばして、抱きついてくる。
「ちょっ………………いや…………っ」
痛む身体で抵抗しても、ちっとも歯が立たない。
そもそも、痛くなくとも、立っていないのだから当然だが…………………………。
「もう……………9時か。悠斗、学校お休み決定だな」
「………………………は!?」
嘘だろ!?
今日は、月曜日。
今からじゃ、そりゃ遅刻だけど…………………。
「隼斗っ!お前のせいだぞ!」
テスト、近いのにっ。
どれだけ、隼斗に振り回されなきゃならないのだ。
「……………………悠斗、今日デートしよ?」
「…………………はい?」
こんな状況でも、隼斗は綺麗な顔で笑みを見せる。
抱きしめた悠斗の手へキスをし、夜とは違う優しい声で。
「悠斗と、デートしたい」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 125