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ランチ
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食べる?
何を………………?
「有り難うございましたー♪」
店内に高い声を響かせ、店員は笑顔で常連客を見送る。
トータルで、十万越え。
それは、そうなるよな。
悠斗は軽く頭を下げ、デカい紙袋を手に取った。
「………………持つよ」
「え………………………」
店を出た途端、隼斗が然り気無く、悠斗の荷物を取り上げる。
「お昼、何食べる?そろそろ、そんな時間だろ」
何…………………。
自分を優しく見てくる隼斗に、悠斗は答えに困る。
これだけ嫌っていて、なんだが………………隼斗は、料理が上手い。
口うるさくされるのが嫌で、渋々食べているが、食事に不満はない。
そして、レパートリーも日々広がっている。
「何………………食べる………………」
急に言われると、全く浮かばない。
何か、俺………………セックス以外は、隼斗に衣食住でそんなに不満ないんだな……………。
レイプまがいのセックスがなければ、昔の隼斗と何一つ変わらない。
そう考えると、セックスが一段と邪魔に感じた。
心のどっかで願ってる。
また、隼斗と昔に戻りたいって。
「……………………悠斗?」
自分を覗き込む隼斗の唇が、やたらと濡れている。
さっき、ベロベロなエロいキスをしたからだ。
「な………………何でもいいよっ………………いちいち近付くな!」
悠斗は咄嗟に目を逸らし、隼斗から距離をとる。
「………………………ふーん、じゃ……………悠斗の好きなハンバーグにしようかな?オススメな店、ここから近い所にあるから、歩いて行こう」
それでも、隼斗は嫌な顔もせず、悠斗の手を握ってくる。
「はっ!?………………いや、何で手……………っ」
「いいじゃん………………今日は、デートなんだから」
振り払おうにも、これが案外、しっかり掴んで離さない。
しかも、通行人達の驚く視線が、痛い。
「俺は、嫌だって……………ばっ」
「さ、行くよ?」
人の話を聞け…………………っ!!
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