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個室
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危険極まりない。
隼斗と出掛ける度に、思う事がある。
隼斗は、やっぱりオシャレだと。
「いらっしゃいま……………せ………………」
オススメとして連れて来られた店は、またモダンでオシャレな店だった。
ま、それより、店員は目のやり場に困ってた。
当たり前だろう。
イケメン隼斗は、笑顔で悠斗の手を、しっかり握ってる。
コイツら、ゲ○?
絶対、思ってる!!
「………………………最悪だ………」
悠斗は俯いたまま、隼斗のハートの強さを恨んだ。
「え………………と、お二人様ですね?では、此方へ」
「有り難うございます」
それでも隼斗は、何食わぬ顔で愛想を振ると、悠斗の手を引く。
「は……………隼斗………………っ」
たまらず、悠斗は隼斗へ声をかけた。
頼むから、離して。
「ここ、ホントに美味しいんだよ。一度、お前を連れて来たかったんだ」
いや、そうじゃなくて………………!
最早、悪意しか感じない。
歩くそばから、客達のジロジロした目付きが、突き刺さる。
「……………………食べづらいわ……………」
店内を痛い視線を浴びながら、悠斗は隼斗に引かれて歩いてく。
「どうぞ、丁度ここしか空いてなかったので、ごゆっくりなさって下さい」
…………………………え。
店員が手を差し出した先に、見えた部屋。
少し小さめだが、確かにゆっくり出来るであろう、落ち着いた空間。
完全なる、個室。
「すみません、助かります」
全然、助からない。
店員も見とれる笑顔の隼斗の横で、悠斗は複雑さを募らせた。
ランチ。
食べるって、何を?
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