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馬鹿な奴
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自分から、ソレを言う。
脳ミソ、大丈夫か?
「……………………そ、ですか」
悠斗は顔を強張らせ、慶太からやや目を逸らした。
こいつ、頭悪いわ。
隼斗も、もっとまともな相手見付けろよ。
隼斗にセフレがいる事は、知っていた。
それは別に、隼斗の生き方だから、今更な感じ。
でもなんだろう、ソレが目の前の慶太だと知ると、若干苛ついている自分がいる。
多分、涼みたいな男が現れたら、妙に納得してこんな苛つきもない、ハズ。
…………………………ハズ!
悠斗は一人、自分に言い聞かせる。
「慶太、変な挨拶するなよ。悠斗も引いてる」
友人のあんまりな挨拶に、隼斗は溜め息をつき、たしなめた。
「悠斗?へぇ…………………悠斗って言うのか…………可愛いじゃん」
それでも慶太は悪びれる事なく、悠斗をジロジロ見てくる。
見んじゃねー!ヘンタイ!
これが隼斗なら、確実に言っているが、慶太と言う男に関わりたくないと思った悠斗は、無視して自分の中に一線を引いた。
「…………………いい加減にしろよ。悠斗は、俺達とは違うんだからな」
少し声を低くし、隼斗は慶太を睨み付ける。
「何?……………………そんなに可愛いんだ、弟が」
「悪いか…………………」
隼斗、怒ってる?
悠斗は、自分の場所から僅かに見える隼斗の表情が、本気で怒ってるように見えた。
「……………………悪いなぁ………………だって、隼斗は俺が一番だと思ってたから」
慶太はニヤニヤして、隼斗の肩に手を乗せた。
「一番?…………………俺は、付き合う気はないって、言った筈だぞ」
……………………はい?
付き合う?
悠斗は、益々顔をしかめる。
隼斗、こいつに告られたんだ。
モテるのは知っているが、その相手を間近で見るのは、意外にもお初である。
「この弟がいるからだろ?…………………お前の顔見たらわかるわ」
馬鹿なセフレが、隼斗を見つめる。
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