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ファーストキス
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人命救助。
最初は、それだった。
「……………………俺、以外ならって………………」
隼斗の言葉に、悠斗はその意図がイマイチ読めずに戸惑った。
それだけ、俺は嫌ってこと?
そうとも、取れる。
日本語とは、なんとも難しい。
「…………………悠斗、キスして」
それでも、まだまだキスを欲しがる、隼斗の濡れたエロい唇。
話が進まないよ!
「っ………………んっ…はぁ…………も…」
焦れったくて若干苛つく悠斗を尻目に、隼斗の口は、飴でも舐めるかの如く悠斗を、ペロペロ。
「甘い………………悠斗の唇。大好き……………」
隼斗は、悠斗の服の中へ手を入れたまま、大好物を食べるような勢いで唇を求めてくる。
これ、嫌われては、ないよな?
自分が散々嫌っててなんだが、嫌われてない気がすると、どこかホッとしている自分がいたり…………。
「隼斗……………………俺以外ってさ……………」
何だか、はぐらかされてばかりのようで、悠斗は再度話を振ってみる。
「悠斗以外は、悠斗以外だよ」
それが、よくわからないんですけど?
悠斗は隼斗の唇を受け入れながら、首を傾げる。
唇を受け入れながら…………………。
慣れとは、恐ろしい。
キスをされ過ぎて、唇がジンジンしちゃってる。
こんな兄弟、どこにいる?
「ちょ……………隼斗っ、待って………」
痺れを切らして、悠斗は一旦隼斗から唇を離してみた。
もう唇は、さっきよりもさらにベチャベチャのドロドロ………………………やり過ぎ。
「あ……………ダメ、悠斗…………」
エロい声で、隼斗は悠斗を見つめる。
まるで、お預けを食らう、ワンコ。
「いや、だって……………話が………………」
隼斗を気遣ってる時点で、俺どうした?
「悠斗のキスは、俺にとって大切なものなの」
「た………………大切?」
この、エロエロなねちっこいキスが?
大切なら、もう少し労ってよ。
悠斗は、目の前で指を加える隼斗に面食らう。
「……………………ファーストキス」
「は…………………?」
濡れた唇を、いやらしく動かし、隼斗は言った。
「悠斗は、俺のファーストキスの相手だから」
…………………………は?
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