アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
記憶の中
-
ファーストキス。
隼斗と、こんな関係になったのって、最近だよな?
確か、と言うまでもなく、父さん達の葬式の翌日。
………………………え?
「ファーストキスって、何?」
今更な、質問。
何かは、一応わかってるけど…………………。
中学から、既に隼斗には彼女や彼氏がいた。
とっかえひっかえ、とにかく隼斗はモテた。
俺が、ファーストキスの相手?
……………………間違ってるよね?
悠斗は隼斗を見つめ、眉をひそめる。
全くもって、意味がわからない。
「クス…………………悠斗が、いっぱいキスしてくれたら、答えてあげる」
いや、充分してるでしょ。
自分の頬へ唇をもってくる隼斗に、悠斗はされるがまま状態。
「は、隼斗………っ…………もう、話が出来ないって」
「………………キス………………」
後部座席の端っこまで逃げても、知れている。
隼斗は悠斗の目の前で、そのエロい唇を見せつける。
「……………………して」
囁くような、いやらしい物言い。
「隼……………………」
呆れながらも、それから目を離せない自分が、情けない。
悠斗は少しずつ身体を前に傾け、隼斗の口へゆっくりと唇を重ねていった。
「っん………………悠………斗………っ」
感じてる、隼斗の漏らす声が、また心地好い。
「隼斗……………………エロ過ぎ…………」
「あ…………んっぁ………」
馬鹿な兄弟。
結局、俺は隼斗から、逃れられないのかもしれない。
何度も求められた身体は、隼斗を覚えてる。
どんなキスが気持ち良いかも、知ってしまってるんだ。
「……………………悠斗、海行こ」
重なり合う唇の隙間から、隼斗は悠斗へ話しかける。
「海………………………」
その言葉に、悠斗のキスが止まる。
「そこで、悠斗と話がしたい」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 125